西町太鼓台
●幕構成は、上水引が昭和初期世代に着けていた志度寺玉取伝説の4枚続きのオールドファッションドルックです。物語順的には「東面←向面←西面←正面」ですね。高欄幕も素戔嗚尊の大蛇退治2面は続き幕でしょう。正面の大鷲は昭和後期に着けていた先々代を思い出させてくれます。先代の首里城や平等院鳳凰堂が無くなり残念ではありますが、今代の太鼓幕は幾つもの世代を同時に楽しませてくれる夢のような良く練られたラインナップです。凄く上手い。 (ご参考)令和元年まで使用(令和2、3年は開催なし)されたものです。 西町太鼓台
●幕配置は御殿もの4枚と禽獣もの4枚を千鳥に飾る極くオーソドックスなタイプです。御殿ものの幕図柄は高欄幕が沖縄の首里城シリーズです。高欄幕は、龍頭を含め全てが、他に類を見ない新図柄のオンパレードになっています。ここの龍頭は姿勢を低くした伏龍に仕立てられています。高欄幕正面は鷲のようにも見えますが、じっくり見ると鳳凰のようです。伏龍(地中にひそむ龍)鳳雛(鳳凰のひな)などと喩えられますのでこれを描いたものでしょうか。 ●平成20年にそれまでの唐門に替わって平等院鳳凰堂が導入されました。この幕は初めて目にします。これで鳳凰つながりの幕が2枚になりました。 (170503新規上梓) |