太鼓館 西園寺穂純
プライベートルーム

西園寺穂純の新居浜太鼓祭り回想録(30)

 

 

平成2316()17()18() 松山C指2年目

 

●今年の祭りは開催前から荒れ模様だった。上部運営委が市民の多数意見に耳を貸さず土日開催を強行してしまったのである。ここまでなら仕方ないかもしれないが、こともあろうに本来の神幸祭の日に神輿に供奉しようとした萩生西と岸之下太鼓台を除名してしまったという。果たして15日は新居浜太鼓祭りといえるのかどうか、そんな不安を抱きながらの開催となった。もともとの問題に加え、更に怪しい噂も耳にする。

 

15日の土曜日は弱雨模様である。さて山根グランドは開催されるのか。だめで元々と思いとにかく行ってみることにした。松山をお昼前に出たが、氷見や西条が祭りなので国道の渋滞も考えられるので海岸回りで行く。そういえば山根グランドには永いこと行ったことがない。最後は平成7年か、すると16年ぶりになる。その時、車で行って出るのに大難儀した覚えがあるので、絶対に11号線より上に車を置かないことにする。結局、新居浜駅近くの有料駐車場に置くことになった。歩いて行こうと思っていたが、新居浜駅からシャトルバスが出ているという。発車する駅南口には長蛇の列だが並んで10分ぐらいでバスが来た。長田交差点から上は交通規制になっていてスイスイ進行する。乗って10分くらいで終点の貯水場広場に着く。何とも楽チンだ。しかも無料とくればこれに限る。

 

●雨は落ちてはいない。角野・泉川、中萩に続き船木が入って17台の入場である。続いて地区別の演技、見せ場は中萩と船木の寄せだが、中萩は4台寄せ。4台回しが見事だった。船木は5台寄せだったが、今ひとつ息が合わない。

 

●本部席に中村愛媛県知事と龍市長が来ていて御披露があった。ここで西園寺穂純は痛恨のミスを犯してしまった。何とそこには水樹奈々さまも観覧していたそうなのだ。ずっと本部席にへばりついていれば良かった。生涯もう二度とこんなに接近することもないだろうにと思うと悔しさが滲む。石段に上がってみた。もう40年ぶりぐらいになろうか、実に良く見える。

 

●船木の退場シーンとなった。結果は御存じのとおり、グランドを出たところで元船木と長野の対戦となった。怪しい噂どおりになった。救急車が4台に消防車が1台着た。わずか数分の対戦だったと思うがそれ程けが人が出たのか。第二戦はないのか、気になっていたが、皆お帰りモードだったので、帰路を選ぶ。第二戦もあったそうだ。帰りもシャトルバスにしたが、帰路先に太鼓台が入っていて遅々として進まない。同じ道を30分以上かかった。

 

 

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16日、宿を出る。朝は少し肌寒いが、祭り日和とはこの日のためにある言葉だと思う。八旛さんには高津の太鼓台が集まり始めていた。今年は高津側から先に入場のようです。宇高は相変わらず人が多く、澤津はいつになく元気なような気がしました。

 

 

●垣生側の太鼓も入場を終えます。町と本郷も無事復活している。色目はかなり渋すぎるが、垣生の太鼓が揃うと何とも言えない安心感があります。

 

 

●最近は、参道の東西に4台ずつ並べた後に、本殿拝殿正面に8台並べる趣向のようです。ちょっとその前に、高津と垣生の愛のかけ橋、澤津と町の初棒合わせ、これがないと始まりません。正真正銘、平成23年度の秋祭りがスタートしました。

 

 

●本殿拝殿正面に並んだ8台太鼓台の後ろ棒32本です。楽日まで全台無事に戻ってきて欲しいとひたすら願います。

 

 

●さて、各太鼓台を見聞しますと、東雲太鼓台の重旗の文字の字体が名札のそれと同風のものに変更されていました。かなり落ち着いた雰囲気に見えます。

 

 

●八旛退出後、私は垣生小でお祭集会を見学しました。これで私は、川東西部地区の高津、浮島、垣生の3小学校のお祭り集会を制覇したことになります。3小のうちでは本年の垣生小でのテンションが最も高かったと思います。

 

宿を出る。中日はやっぱり河川敷。町太鼓台をじっくり見る。既に話題の町ザイルは労災前で御披露済み。喧嘩も上手けりゃオチャラケも超一流、さすが我が町太鼓台、今年は余裕さえ感じる。注目は指揮者の襟文字だが、町太鼓団の文字がある。町自治会青年部ではなく、もちろん町青年団でもなく、町太鼓団なのだ。

 

 

●午後からは久しぶりの多喜浜駅前交差点に来てみた。川東運営委所属6台が入場し演技した後東側に位置すると、運営委車両2両が横着けされた。無粋極まりない姿だが、無防備が良くないことは一昨日実証済みである。

 

 

●永久堂前特等席にはお馴染み?の面々が勢ぞろい。この人たちがかきくらべの審査をしているのだろうか。誰がどこに何点付けたのかも公表しないと公正さを欠くのではないかと思う。それにしてもどことなく気品を感じる。

 

 

●川東運営委所属6台がそのまま東側に撥ねると、下郷・又野・松神子運営委所属の3台が駅前ロータリーに入れる。ここは坂が長く落とさないで入れるのは困難を伴う。人が少ないとかなり苦しい。 

 

 

●坂道の途中の建物には神社が出張してきていた。この姿は初めて見る。

 

 

●多喜浜駅前から山端広場を目指して歩く。同趣のファンも多く、良い連携プレーだ。法泉寺付近から町方面に走る人多数あり、走る先には半裸の浮島太鼓台、その西先には同姿の宇高太鼓台。浮島路と神社裏の二手に分かれ、神社前対決必至の様相。これは境内を走るしかないと判断した西園寺穂純は、塀を乗り越えようと試みるも敢え無く失敗。見事に肩から地面に転落、肩と腰を強打し、手に擦り傷多数。喧嘩寸前の様相は西園寺穂純の気分を40年前に戻してしまった。体力の衰えも知ってはいるが、異様な雰囲気はそれを忘れさせるに十分過ぎたのか。

 

 

●この後、八旛西で衝突するも5〜6回突いただけでけが人発生のため終了。ここで西園寺穂純の祭りも終了。すごすごと松山へ帰り、18日は真面目な顔して仕事をした。

 

ビデオ観戦記です。

 

●江口は重旗を夏祭りで見せた金糸縫いタイプのものに変えてくるのではないかと心配していましたが、伝統の白抜きタイプでのお目見えでした。萩生東は括りの巻き布と幕の貫きを紫色に変えていました。萩生西も紫だが、西のそれは薄紫、東のは濃紫です。萩生本郷同士仲良くしようという意思表示なのでしょうか。飾り幕自体の新調は一枚も無かったようです。天幕の図柄変更もありませんでした。

 

●以下に、今年の新居浜太鼓祭りについての西園寺穂純の感想を記すことにします。

 

●開催日については、上部が土日開催を強行したことは結果的にも精神的にも大失敗だったと思います。多くの反対意見の中を何故これ程までに土日開催に執着しなければならなかったのでしょうか。表面上は関与できないものの行政(新居浜市)と商工関係者はこれを支持しているように見え、行政のうち警察(愛媛県警)は十分な警備ができないとして反対、神社関係は大反対という図式の中、上部運営委には何処からか何かしらの圧力がかかっていたのではないかと感じます。

 

●萩生西、岸之下両太鼓台の除名については、世論が完全に両太鼓台側について、中萩委や上部運営委はケチョンケチョンのパーにこきおろされました。当然と言えば当然の結果でもありますが、そうなったにはきっと深い深い訳があるのでしょう。ここにも圧力の大きさを感じるのですが、余りにも結果が悪すぎました。18日萩岡神社の神幸祭に両太鼓台は見事な運行を行い、奇しくも決してかき手不足ではなかったことを世に明らかにしました。上部運営委はかき手不足以外の理由を探さなければならなくなりました。表向きイベントが盛大に行えないなどという理由ではいけないことは委員らも熟知しているはずです。

 

●さて、その満身創痍で臨んだ上部最大のイベント山根グランドでしたが、退場時に、僅かに会場外エリアではありますが、心配されていたケンカが発生してしまいました。まさに、弱り目に祟り目とはこのことです。このケンカが大いに噂されていることを知らなかったのではないでしょうが、噂があったのであればこそ、各種の防止対策を講じようと思えば講じられたのではないか、数年前の反省点を生かせなかったのかと思うと残念至極であります。今後ここで統一行動をする場合は、グランド内では一切車輪を与えないという対策を採らざるを得ないと思いますが、果たしてそれだけで良いのか、よく原因を究明し対策を実行していただきたいと思います。

 

●また、関与した太鼓台については、尋常では考えにくい罰金と尋常では考えられない運行停止期間が設定されているとも聞きます。決めごとですから守らなければならないものと思いますが、それにしても3年とか5年という運行停止期間は長すぎるのではないでしょうか。もともとケンカ防止のための抑止力としての設定だったと思いますが、復帰の抑止力になっているとしたら運営委としても本意ではないでしょう。関与太鼓台には大いに反省をしてもらわなければならないことに異論はありませんが、太鼓台自体は運行しないものの別の形での祭礼参加、飾り太鼓、自部落限定運行など復帰のためのプログラムを年々考慮して見守ってあげるという役目が、今の運営委に大いに求められています。

 

●川東多喜浜駅前統一行動については、一昨年に新居浜太鼓祭りケンカ史に残る有名なケンカをした2台の太鼓台のリターンマッチがあるのではないかと大いに噂されました。また、通行止めにしている設定時間内に会場を明け渡さないと次年度以降絶対に道路使用許可が出ないというギリギリの条件下での統一行動でしたが、両運営委の良く考えられた諸種の策が功を奏し何とかなりました。しかし、極端にかき夫が少なくかきくらべの体をなしていない太鼓台もありありました。来年以降もここで統一行動が出来ますように期待します。

 

●川東西部地区のケンカについても、事前に噂のあった組み合わせのうちの1つでした。しかし、場所が弁財天公園で勃発するとは予想出来ませんでした。あるとしても場所は山端広場かきくらべ会場か、最終日宮入前八旛東西だと思っていました。当の浮島はどこでもやる気まんまん、宇高はやる気なしの雰囲気だったと思いますが、聞くところによると、浮島の挑発に宇高がいとも簡単に乗ってしまったようです。宇高が弁財天エリアではなく広い場所での対戦を望んだのは、平成9年のことが頭を過ぎったのでしょうか。しかし、あの程度でケガ人を出してはいけません。そもそも2日目からケンカをしてはいけません。

 

18日は途中経過を全く知らないまま過ごし、午後3時半ぐらいに当日初めて情報端末を触ると、中須賀大敗の情報が入ってきました。続いて中須賀、大江が運営協から除名されたことも知りました。初めて白状いたしますが、私は川西では中須賀の隠れファンなのです。縁があるわけではありませんが、飾りの美しさが抜群だからです。今回は少し悔しい思いもしますが、相手が大江ならば我慢も出来ようというものです。何回やられてもわき目も振らず一直線。良いじゃないですか、再来年にもチャンスはある。

 

●中須賀、大江の除名については、何とも今年は除名ばやりだったと思いますが、これとて運営協の警察向けパフォーマンスではなかったかと感じます。解熱後は、両太鼓台に現運営協が頭を下げて復帰を乞うか、両太鼓台が新運営委を構築し余の太鼓台がこちらに追随する形になるのではないでしょうか。

 

●アカガネマリンミュージックフェスティバルについてはコメントしないようにしようと思っていましたが、最後に一言だけ申し上げたい。やっぱり水樹奈々は素晴らしい。龍市長さん、とろとろしていると奈々さんを中村県知事に取られてしまいますよ。新居浜太鼓祭りの土日開催は諦め、代わりに新民謡「ちょおうさじゃ」を水樹奈々に歌ってもらって新居浜太鼓祭りをPRしよう。

 

●テレビ報道によりますと、水樹奈々さんは本年大晦日のNHK紅白歌合戦に出場が決定したとのことです。おっ、これはチャンスカードです。奈々さん、紅白のステージで「ちょおうさじゃ」と言って貰えませんか。また、新聞によりますと、長野、元船木の両太鼓台は5年間運行停止、浮島、宇高、大江及び中須賀の各太鼓台は翌年の運行停止が決定したそうです。

 

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(天気表出典goo松山の過去の天気)

 

 

 (010823令和上梓)
(010902
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